2019年05月09日 Thu

「堀川町の住宅」

今日は水回りの紹介をしてみる。そのうち全部まとめて「竣工写真」のカテゴリーになる予定。

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洗面所入り口のドア下のスリット。ドアの高さを短くした「アンダーカット」はかっこ悪いので細いシュッとした横長のスリットにする。24時間換気は2階の寝室の引違いサッシュの換気框とナイトパージ用の給気扇(運転していなくても引きがあれば外気が入ってくる)から給気して1階の浴室とトイレから排気する。そのため普通のドア隙間では対処しきれないのでスリットを設ける。


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洗面所の左側はトイレ。建て直す前の住宅ではコアノンロールを使っていた。芯がない分ロールが長くてよかった。コアノンロールが使える格好いいペーパーホルダーがないので仕方なくこれになった。ただ、これまでのホルダーの紙切りカバーがステンレスの薄いやつでカラカラと音がしていたんだけどこれはちょっと重さがあって殆ど音がしないのでいい。ウォッシュレットリモコンはスティックリモコン・・・まぁ、そりゃぁそうでしょ。老人にはスイッチが小さくて見にくいといわれるけど位置を覚えるから問題ない。初めて使うとなると確かに見にくいと思う。


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トイレの窓は固定網戸の付いた上げ下げ窓。YKKの上げ下げ窓は上下が連動して動く。てっきり三協立山のも同じ動きをすると思っていたのだが上下の障子は独立して動くようだ。これはYKKの方がよかった。


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トイレに手摺を付けるのはまだ躊躇する年齢なので、ペーパーホルダーの付いている壁の腰までをふかして天板を付けて立ち上がる時の補助として使える様にしている。立ったあとは正面の天板を使う。手摺代わりにこの天板を利用する身体になるのはあとどれくらいだろう?


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引き戸用で既製品の格好いい錠がない。それでトイレの鍵はいつもの棒錠。これは施錠時。


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これは解錠時。普段は和泉と2人だけなのでこの錠も使わないがとりあえず来客時のために取り付けている。


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トイレ―洗面所―浴室の並びになっている。カウンター下は左から洗濯機―物入でカウンター上は引き戸の物入―手洗いとなっている。カウンター上の物入は引き戸なので物入前のスペースにも物が置けるので便利。黒部の住宅の洗面所がよかったのでそのままの仕様だが寸法は2390×1830(1.3坪)が1795×1695(0.92坪)とかなりコンパクトで限界まで寸法を縮めた設計になっている。カウンター色は洗濯機に合わせてカメオホワイトのコーリアンを選んでいる。ボウルはコーリアンアンダーカウンターボウル808で天板と一体化している。水栓は手以外も洗えるようにグースネックのHANSGROHE・HG71131を選んだ。


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上の物置の扉を開ける


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洗濯機はミーレ。これまで「金沢市内の住宅」と「黒部の住宅」で設計に盛り込んだ。日本の電気メーカーの製品と違って新製品が出ても必ずこの大きさを守るのが外国製品のいいところ。この洗濯機の入る高さで洗面カウンターの高さが決められている。洗濯機のドアは右が吊元で使用勝手が悪いんだけど平面計画の都合上(北面に窓を設けなのでトイレが左で庭のある南面に浴室)なのでしかたがない。


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洗面所と浴室間のガラスは透明強化ガラスでクレセントが取り付けられている。浴室の換気のために外部側のサッシュを開けていても内部側でシャットできるようにこれまで設計した住宅の浴室はだいたいクレセントを取り付けている。


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普通の設計だと壁に付いている鏡・混合水栓・シャワーバー・給湯リモコンは壁から離れて独立して立つ溶融亜鉛メッキされたH鋼(浴室水栓柱と呼ぶ)に取り付けられている。浴槽は床に埋め込まれていることもあって浴室の壁の展開は綺麗な長方形になる。


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浴室水栓柱の裏側は給水・給湯ボックスや給湯リモコンの配管が見えるため混合水栓などの交換やのメンテナンスが容易。


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浴槽は床に埋め込まれる。
壁はヒノキ板張りの手前に強化ガラスを入れている。板張りだと身体から跳ねた有機物を含んだ水でカビが生えてしまう。浴室はテーブルのように木の手触りが欲しいわけではなく木の見栄えが欲しいわけだからガラスで保護するのはいいとこ取り。入浴後は岡田さんに貰った掃除セットのなかのグラススクイジーでシューッて掃除してる。普通のタイル貼りなどの壁なら床から1mくらいまで防水を立ち上げるのだがガラス受けのアルミ形材取付用の溶融亜鉛メッキアングルに防水を巻き込むことで床面付近で防水を完結させている。

これまで設計した浴室水栓柱を使った住宅を年代順で浴室面積を比べると・・・
・押水の住宅 2090×3200(2.02坪)
・珠洲の住宅改修 1611×3590(1.75坪)
・西金沢の住宅 1960×2740(1.40坪)
ここまでは浴槽はTOTO(900×1600)・壁硝子形材は立山アルミ
ここから浴槽をINAX(790×1598)・壁硝子形材が三協立山になり、いろいろな寸法が変わった。
・金沢市内の住宅 1790×2445(1.32坪)
・羽咋の住宅改修 1635×3261(1.61坪)
・黒部の住宅 1635×3172(1.57坪)
・堀川町の住宅 1635×2673(1.32坪)
金沢市内の住宅と長村邸が一番小さな浴室面積となっていてこれが限界寸法だと思う。