
西面(道路側)。こういうファサードの在り方は「谷口建設社屋」からあまり変わっていない。建物の4隅にある竪樋は上を楔、下をコンクリートで固定することで掴み金物なしにしている。

北西方向から。北面は窓無しで「倉庫か?」と言われる。北側にはマンションが建ちすぐ隣は駐車場なので窓を開けてもねぇ。

西南方向から。「スタジオか?」と聞かれる。住宅です。

もう少し南から見るとコインパークの看板と料金表がど〜ん!

ポーチ奥の庭。食べられる植物のみが植えられている。
住み始めて81日後の2019/07/12の庭の様子。キュウリを6株も植えたので目隠し効果が出てきてる。

南東方向から

住み始めて95日後の庭のネットはキュウリの葉で覆われてる
玄関

敷地境界から3m以上離れた位置(延焼の恐れのない部分)に玄関を設ければ防火設備ではない木のドアにすることができる。プランニングは玄関の位置が最初に決まった。建築法規でデザインのかなり重要な部分が決まっていったりすることが多い。

玄関の正面の引き戸。普通なら下足入れ部分は嵌殺しにするところだろうが自宅なので左から右へフルオープンする引き戸にした。下足入れ先端の竪桟を引き手にしている。引き戸の取手にいい既製品がないので建具で工夫するしかない。竪桟の左と右でガラスは分かれていて上枠を割ってガラスを入れている。

玄関を入って右手の框ドアは土足で使う物置

物置はエコキュートの貯湯タンクや床暖房の熱交換器・分電盤などが設置されている。畑道具やタイヤ・車の掃除道具など屋外で使う物を置くスペースとして使っている。上に見えるのはレンジフードからの排気ファン。ダクトはVU200Aが地中を通り物置内で立ち上がってファンを経由しフレキシブルダクトで外部へ排気している。
玄関ドアはガラスが入っていないのでそのままでは内部が暗くなる。2階南面の窓から入った光を床の強化の合わせ硝子を通して玄関に落としている。

リビングから玄関を見たところ。引き戸フルオープン状態。

引き戸を閉めた状態。玄関の正面がダイニングになっている。普通にドアを付けるとなんとなく落ち着かない状態になるのだが、これだけ大きい引き戸だと壁のように感じて後ろが気にならない。
エルミンサッシ

道路側のブラインド内蔵エルミンサッシの外観
エルミンサッシの内部側
窓中央下にあるのがリンケージロック。窓右下にあるのがサッシロックの操作ハンドル。
窓を回転する前に内蔵ブラインドを上げ、操作ハンドルを横から縦へ。
リンケージロックハンドルを持ち上げ前方へ押し出すと自然換気状態になる。これだけしか開けないならブラインドは下ろしたままでも問題ない。エルミンサッシは縦軸回転か横軸回転(今回はこちら)。最大の欠点は網戸が付けられないことだけど住宅に使うことってまずないからな。
リンケージロックの押しボタンを押しながらアームを押さえ、リンケージロックハンドルを上げるとリンケージロックが分離され窓は自然換気状態からもっと回転できる。この写真の状態で一度ストッパーが掛かる。ストッパーを解除すると180度回転できる。
180°回転して外部側が内部になり上下逆転した状態。その状態で外部側の窓(ぐるっと回転して内部側になっている)が開けることが可能でブラインドのメンテナンスやガラスのブラインド側の清掃ができるようになっている。
テーブル

奥が流し台で15cm天板が下がって一繋がりの食卓+仕事机となっている

テーブルの長手中央には天板の撓みを防ぐための力骨が入っている。その力骨の下端にファクトライン20が取り付けられ、どこからでもコンセントが取れる。ルーターやwifiハブ、余った電源コードは籠の中に入れているため延長コードなどが床にとぐろを巻くことはない。
籠は深い籠(599円)と浅い籠(480円)を使い分けている。膝が入る部分は浅い籠で文房具などを入れている。深い籠でもテーブルの下を覗き込まないと気付かない。
ファクトライン20に取り付けるための「抜け止めコンセントプラグ」DH2671
1階床はG664(福建省福州市羅源県産の花崗岩)。左が浴室・玄関用のジェットバーナー仕上げで右が一般部の本磨き。サンワカンパニーで4,630円/平米。床暖房用のフローリングだと平米単価で安くても8千円くらいする。無垢の床暖房用フローリングになると1.5万円くらいはする。そういう意味ではサンワカンパニーの価格はすっごく安い。熱効率を考えると石がいい。ただ床暖房を入れるか入れないかの端境期は石だと冷たい。食器を落とすと確実に割れる・・・などの欠点はある。2008/07/28に浅野川が氾濫してこの敷地は床下浸水した。床を剥がす工事をするのは大変なので結局湿度の高いまま乾くのを待つことしかできなかった。床の高さは元の家より上げたとはいえ川が近いのでもう床下のある家は嫌なのだ。いざとなったとき床を水洗いできるのがいい。
水回り
洗面所入り口のドア下のスリット。ドアの高さを短くした「アンダーカット」はかっこ悪いので細いシュッとした横長のスリットにする。24時間換気は2階の寝室の引違いサッシュの換気框とナイトパージ用の給気扇(運転していなくても引きがあれば外気が入ってくる)から給気して1階の浴室とトイレから排気する。そのため普通のドア隙間では対処しきれないのでスリットを設ける。
洗面所の左側はトイレ。建て直す前の住宅ではコアノンロールを使っていた。芯がない分ロールが長くてよかった。コアノンロールが使える格好いいペーパーホルダーがないので仕方なくこれになった。ただ、これまでのホルダーの紙切りカバーがステンレスの薄いやつでカラカラと音がしていたんだけどこれはちょっと重さがあって殆ど音がしないのでいい。ウォッシュレットリモコンはスティックリモコン・・・まぁ、そりゃぁそうでしょ。老人にはスイッチが小さくて見にくいといわれるけど位置を覚えるから問題ない。初めて使うとなると確かに見にくいと思う。
トイレの窓は固定網戸の付いた上げ下げ窓。YKKの上げ下げ窓は上下が連動して動く。てっきり三協立山のも同じ動きをすると思っていたのだが上下の障子は独立して動くようだ。これはYKKの方がよかった。
トイレに手摺を付けるのはまだ躊躇する年齢なので、ペーパーホルダーの付いている壁の腰までをふかして天板を付けて立ち上がる時の補助として使える様にしている。立ったあとは正面の天板を使う。手摺代わりにこの天板を利用する身体になるのはあとどれくらいだろう?
引き戸用で既製品の格好いい錠がない。それでトイレの鍵はいつもの棒錠。これは施錠時。
これは解錠時。普段は和泉と2人だけなのでこの錠も使わないがとりあえず来客時のために取り付けている。
トイレ―洗面所―浴室の並びになっている。カウンター下は左から洗濯機―物入でカウンター上は引き戸の物入―手洗いとなっている。カウンター上の物入は引き戸なので物入前のスペースにも物が置けるので便利。黒部の住宅の洗面所がよかったのでそのままの仕様だが寸法は2390×1830(1.3坪)が1795×1695(0.92坪)とかなりコンパクトで限界まで寸法を縮めた設計になっている。カウンター色は洗濯機に合わせてカメオホワイトのコーリアンを選んでいる。ボウルはコーリアンアンダーカウンターボウル808で天板と一体化している。水栓は手以外も洗えるようにグースネックのHANSGROHE・HG71131を選んだ。
上の物置の扉を開ける。開き戸だと扉の手前に物が置けない。
洗濯機はミーレ。これまで「金沢市内の住宅」と「黒部の住宅」で設計に盛り込んだ。日本の家電メーカーの製品と違って新製品が出ても必ずこの大きさを守るのが外国製品のいいところ。この洗濯機の入る高さで洗面カウンターの高さが決められている。洗濯機のドアは右が吊元で使用勝手が悪いんだけど平面計画の都合上(北面に窓を設けたくないのでトイレが左の北面で庭のある南面に浴室)なのでしかたがない。
洗面所と浴室間のガラスは透明強化ガラスでクレセントが取り付けられている。浴室の換気のために外部側のサッシュを開けていても内部側でシャットできるようにこれまで設計した住宅の浴室はだいたいクレセントを取り付けている。
普通の設計だと壁に付いている鏡・混合水栓・シャワーバー・給湯リモコンは壁から離れて独立して立つ溶融亜鉛メッキされたH鋼(浴室水栓柱と呼ぶ)に取り付けられている。浴槽は床に埋め込まれていることもあって浴室の壁の展開は綺麗な長方形になる。
浴室水栓柱の裏側は給水・給湯ボックスや給湯リモコンの配管が見えるため混合水栓などの交換やのメンテナンスが容易。
浴槽は床に埋め込まれる。
壁はヒノキ板張りの手前に強化ガラス(浴室の内部側全て強化ガラス/もし倒れたりして割れたときの破片で大けがをしないように)を入れている。板張りだと身体から跳ねた有機物を含んだ水でカビが生えてしまう。浴室はテーブルのように木の手触りが欲しいわけではなく木の見栄えが欲しいわけだからガラスで保護するのはいいとこ取り。入浴後は岡田さんに貰った掃除セットのなかのグラススクイジーでシューッて掃除してる。普通のタイル貼りなどの壁なら床から1mくらいまで防水を立ち上げるのだがガラス受けのアルミ形材取付用の溶融亜鉛メッキアングルに防水を巻き込むことで床面付近で防水を完結させている。
これまで設計した浴室水栓柱を使った住宅を年代順で浴室面積を比べると・・・
・押水の住宅 2090×3200(2.02坪)
・珠洲の住宅改修 1611×3590(1.75坪)
・西金沢の住宅 1960×2740(1.40坪)
ここまでは浴槽はTOTO(900×1600)・壁硝子形材は立山アルミ
ここから浴槽をINAX(790×1598)・壁硝子形材が三協立山になり、いろいろな寸法が変わった。
・金沢市内の住宅 1790×2445(1.32坪)
・羽咋の住宅改修 1635×3261(1.61坪)
・黒部の住宅 1635×3172(1.57坪)
・堀川町の住宅 1635×2673(1.32坪)
金沢市内の住宅と長村邸が一番小さな浴室面積となっていてこれが限界寸法だと思う。
浴室入り口の排水溝とサッシュ下枠。左が浴室で右が洗面所で床の高さは浴室が2mm低いだけで殆ど同じ高さになっている。
排水溝の蓋をはずすと蓋受けの金物が見える。サッシュ下枠の排水溝側の側面に下枠のレールから入った水を抜くための白っぽい樹脂製の弁付き排水口が見える。
サッシュ下枠の溝に入った水を抜くための排水口。このサッシュは屋外で使用することを想定しているので虫などの侵入を防ぐために弁がついている。サッシュ下枠内部から水は出るが外部から入るのを阻止するために上側ヒンジで下側が外側にフリーの弁になっている。
弁の隙間に爪を掛けて手前に開くとこうなる(開けにくい)

右が洗面所で左が浴室。サッシュ下枠の隙間からA部分に入った水は下枠内部の濃いグレー色のBを通って排水溝に排水される。A部分の隙間が狭いため掃除ができずシャワーを強くして水を入れて埃を洗い流すくらいしかできなかった。矢印部分に付いている排水弁を竣工後初めて開けてみた。排水溝の幅が狭いためちゃんと見えないのだが横方向から斜めに見ると透明なプルプルなのが溜まっていた。多分排水しきれずに溜まった水が腐って細菌が繁殖している感じ。樹脂製の弁がのため中には指が届かない。ピンセットでティッシュを突っ込んで左右に振りとりあえずプルプルは掃除した。でも排水弁が付いている以外の部分ではプルプルが溜まってるに決まってる。シャワーでA部分を掃除してもBに排水されるのは穴があいている程度だろうからB内部を掃除することは不可能。うーんどうしよ。
浴室の掃除の師匠である岡田氏に電話してどうやって掃除しているか聞いてみた。排水パイプのトラップ部分を掃除する泡々なパイプ洗浄剤を流し込んでいるとのこと。でもサッシュの皮膜を傷めるのか下枠がざらついてきているらしい。キッチンハイターを流し込んでB内部を消毒するか・・・ということで現在株式会社田村経由で三協アルミにキッチンハイターだとアルミの被膜を傷めるかを問い合わせ中。
三協からの回答→塩素系は浸け置きじゃなくて使用後に水で十分に洗い流せばOKとのこと。AからBへの水抜き穴は50×8の長穴が開いているそう。
もう少し排水弁を掃除しやすいように排水溝の幅は広くするべきだと思った。現在の排水蓋と浴室床の隙間が10mmなので溝幅を拡げてもあと5〜10mmか。それでも今より排水溝内の掃除がしやすくなるし排水溝からの排水管の径をワンランク上げられるメリットもあるな。そうしよう・・・でも改良するための仕事がないけど。設計しても実際に住んでみないと使いやすいのかとか掃除しやすいのかとかは分からないものだと実感してる。
これまでA部分も掃除できずに溝の隙間から埃が見えるのがいやだった。よく見ると写真中央のビスをはずせばAを覆っている上図の赤色の形材がはずせそうだったのでビスを回してみた。固くてビス頭のプラス溝をなめそうで諦めた。問い合わせてみるとやはりこのビスをはずして掃除するらしい。自分でやるのは自信がないので今度ビスを取り外しに来てもらうようお願いした。形材が外れたら溝を掃除してから長穴からお湯を流し込んで掃除して綺麗にしたい。
キッチン
IHヒーターの後ろのスリットがレンジフードになる。毎回同じ説明だけど・・・。
取手の輪っかをつまんで引き上げる
ステンレスの板が出てくる
中央下のロックボルトを挿すとステンレス板は少し手前に撓む
この撓んだステンレス板がレンジフードになってスリットから吸い込む。このステンレス板は引き抜けば長方形の板なので調理台において掃除するのも簡単。
後ろ側から見たレンジフード
流し台のレンジフードの後ろの扉を開けるとステンレス製のチャンバーが見える
チャンバーの扉を開けると下にフィルターがある
フィルターを取り除いたチャンバーの中には排気用のVU管200φの排気口が見える
金属フィルターがを排気口の上にセットしてある。この上に使い捨ての紙フィルターを置き、毎月交換する。
苗作りのためのポーチ屋根

朝起きると2階のガラス床に置いてある播種したポットを入れたパレットをポーチ屋根に出して水やり。
発芽していないパレットは水やりのあと室内のガラス床へ。発芽したポットはまとめて外(ポーチ屋根)に出しておく。
ブラインド
普通のブラインドの動きの他に指定寸法より上部のスラットは開きでそれより下部は閉にできる。これまでのロールスクリーンもブラインドも上からのみ採光はできなかった。パーフェクトシルキーのスリーウェイ(上下分割制御)。道路側の2枚にはオプションの「振れ止めコード」も付いている。ある程度の風なら窓を開けてもブラインドの揺れを防止するために両側の上下に紐を張ってボトムレール(ブラインドの一番下の横部材)を引っかける様になっている。
振れ止めコードとコードホルダー(色はホワイト・グレー・ダークブラウン)ダークブラウンの方がいいね。お試しとして付けて下さったので色の指定までできなかった。1セット1500円。後付け可能。
外から見た上部「開」状態
このブラインドはスラットに穴があいていないところがすごい。スラットの交換が簡単にできるのだ。これまでのブラインドはスラットに穴があいていて紐が通っているので交換は面倒だった。「タチカワブラインド」パーフェクトシルキーは画期的に進化したブラインドだと思う。
階段
階段
階段全景。2本の吊りボルトは階段を吊るというより手摺が撓むのを防止するのが第1目的。
階段手摺上部
階段中間部の吊りボルト端部
階段手摺下部。最下部の蹴上げ板省き手摺子で支えることで第1段目を浮かせ階段を軽く見せる。手摺子が一度曲がってから床に降りているのは床目地に合わせるため。
階段のデザインについては「デザインの系譜」参照。
2階
南側連窓部分は収穫物や洗濯物を干す場所で写真では畑作業で着たつなぎと干し椎茸の為の干しカゴがぶら下がっている。
2階の手摺は布団を干すのにちょうどいい・・というかそのつもりの設計
吹抜に面した8帖間は応接を兼ねたリビング的使い方で建て直す前のリビングにあった家具をそのまま使っている。畳のヘリは石田織布の金栗(綿の無地茶色)。
手前が寝室に使っている8帖間で畳の上に何も置いていない部屋が欲しかったので満足。
和室で布団を敷いて寝るとき天井の照明を消灯するために長い紐を付けるのはとても貧乏くさいし設計事務所がそれをやっちゃおしまいでしょ。部屋入り口のスイッチまで行くのも面倒臭い・・・という私にぴったりの電球とリモコン。点灯・消灯・調光・調色・タイマー消灯やグループ分けができる・・・でも消灯にしか使わないけどね。
電球色。番号に割り振っているので一個ずつ消灯もできる。
調光で照度を落とすこともできるが使うことがない
読書用の昼光色にできるけど電球色が好きだから
寝室の上に取り付けられたナイトパージ用の給気扇とコントローラー。夏の明け方に室内温度より外気温が低くなったときに給気扇が動き涼しい外気を室内に取り込む。コントローラーの外部側には温度と湿度センサーが取り付けられているので外気が涼しくても湿度が高いとき(降雨時)は雨を吸い込む恐れがあるので給気扇の運転は行わない。室内温度と外気温の差(5℃程度がめやす)や外気湿度などはコントローラーで自由に設定することができる。右側のコントローラーの電源ランプが青色で結構眩しい。本来なら現在時刻も表示されるのだが夜眩しいと評判が悪いので非表示にしている。残念ながら電源ランプは非表示にできなかった。コントローラーの運転を「切」にしても電源ランプは点灯する。せいぜい夏の1〜2週間しか使用しないのでコントローラーの手前でスイッチを噛ますべきだった。設備設計を依頼してもそういうこまやかなところまで期待しても無理なようで・・・。エコなナイトパージを目的にしながら一年の大半は無駄な電気をつかいっぱなしというお粗末な設計である。
室内側の温度センサーは気温の高くなる天井に近い桁に取り付けてある
南側2階3連窓に面した物干しから仕事机を見おろす
2階の吹抜に面した居室から仕事机を見おろす

奥の和室の外部はサッシュから88cm向こうに隣家の波板鉄板を張った外壁がある。ありがたいことにその外壁には窓がないのでこちらの窓を開けていても眼が合うこともない。街中でこういう状況はラッキーとしかいえない。

真ん中の襖が奥行き1間×幅3間の納戸の入り口。納戸には毎朝布団を片付けるので湿気がこもらないよう壁上部は開けてある。天井がしゅっと向こうまで伸びているのが見えると広く感じる利点もある。

真ん中の襖を開けた正面は布団棚。1段目に普段使っている布団をしまうので合板ではなく根太でスノコ状の床にしている。

納戸正面の左側は処分から生き残った私の本など。本棚は建て替え前に使っていた既製品を再利用している。処分したA+Uや住宅特集がなくなった本棚は洋服棚として使っている。

その向かい側(和室側)は洋服棚となった本棚とちょっ良い食器の入っている水屋が並ぶ。

正面の布団棚の右側は来客用の布団置き場が1段とその上は洋服掛けが2列。

その向かい側(和室側)も本棚と洋服棚として利用している本棚が並ぶ。6帖の納戸の壁面は有効利用されている。
外構
道路側犬走りのキャップ
キャップを取ると「さや管」が打ち込んであり単管を挿すことができる。現在畑で栽培しているエンドウ豆を樹脂鉢で栽培するために単管を挿しネットを張れるように。このさや管は岡田氏提供。
単管(48φ)に岡田氏から貰った粘着シート付きのパッキンを貼る。これだとさや管(SUS60φ)にぴったりで振れることもない、異種金属の電食もない、さや管と擦れて音がでることもないという良い所だらけ。
土間コンに打ち込んであるSUSパイプに2.5mの単管を挿す
アニマルネット幅2m×5m(900円)をタイラップで留める

引き込み盤と引き込み柱。外壁に引き込み線支持点や電気メーターは取り付けない。

引き込み柱の上部。左がコインパークの引き込み柱で右がうちの引き込み柱。H鋼にぴったり入った配管がいいね。左の短い方の配管は弱電(光回線)で右の長い方は電力の引き込み配管となっている。引き込みの数に応じてH鋼のサイズが変わる。これはH-150×150。黒部の医院はH-175×175。羽咋のオフィスビルはH-200×200。この引き込み柱は道路と反対側に2本の配管が納まっているだけだが、いろいろ引き込む場合はH鋼の表裏ともに配管が入る場合もある。今回は道路側からは配管がみえず格好いい。引き込み柱の右上にフラットバーを取り付けてあるのだがカラスが留まらないための棒でKYLYNクンに教えてもらった。

屋外機置き場。左上がエコキュート、左下がエアコン、右の上下が床暖房用の室外機。

床暖房用の室外機の吹き出しが隣家の窓ギリギリに吹き付けるので「吹き出しガイド」(デフューザー)で吹き出し方向を変えている。

冷媒管は地中のVP75Aの保護管内を通って室外機にくる。この配管が基礎より前の段階で施工される。
立ち上がったVP75Aの保護管はロングエルボ(DVLL75)を介してからインクリーザー(DVIN75×50)で径を絞る。その穴から冷媒管を出し、隙間はごってりシールする。
建て替え前
給湯 壁掛けガス給湯器
暖房 灯油(ファンヒーター1台)
冷房 なし
電気 照明(蛍光灯)・オーブントースター
電子レンジなし・地デジに移行後TVなし
調理・炊飯 ガスコンロ
洗濯機に給水
建て替え後
給湯 エコキュート(370L)
暖房 ヒートポンプ式温水蓄熱床暖房(36平米)
冷房 ヒートポンプ式エアコン1台(14帖用)
電気 照明(LED)・オーブンレンジ
調理・炊飯 IHヒーター
洗濯機に給湯
電気の契約
北陸電力「くつろぎナイト12(季節別時間帯別電灯[夜間12時間型])」で加入条件はエコキュート等のヒートポンプ式給湯器を使用していること。
・夜間料金(20:00〜08:00) 季節や曜日にかかわらず12.51円/kWh
・昼間料金(08:00〜20:00)
7月〜9月(夏期) 34.95円/kWh(夏以外の1.4倍・夜間の2.8倍)
10月〜6月(夏期以外) 25.07円/kWh(夜間の2倍)
土日祝 季節にかかわらず19.64円/kWh(夜間の1.6倍)
建て替え前後の光熱費の比較
過去8年間(2010〜2017)の平均(電気+ガス+灯油)→熱源は電気のみ
2019年
05月 18,506円→ 8,616円 ▲9,890円
06月 13,205円→ 8,007円 ▲5,198円(累計15,088円)
07月 11,622円→ 8,883円 ▲2,739円(累計17,827円)
08月 12,101円→10,205円 ▲1,896円(累計19,723円)
09月 11,352円→10,739円 ▲ 613円(累計20,336円)
10月 11,273円→ 9,187円 ▲2,086円(累計22,422円)
11月 12,461円→ 9,137円 ▲3,324円(累計25,746円)
12月 15,112円→14,246円 ▲ 866円(累計26,612円)
2020年
01月 24,661円→17,252円 ▲7,409円(累計34,021円)
02月 23,749円→15,285円 ▲8,464円(累計42,485円)
03月 21,569円→13,548円 ▲8,021円(累計50,506円)
04月 21,292円→13,093円 ▲8,199円(累計58,705円)
建て替え前との比較はここまで、これ以降は新築住宅の電気料金のみ挙げていく
05月 10,195円
06月 8,529円
07月 8,174円
08月 10,338円
09月 12,226円
10月 7,832円
11月 7,321円
12月 10,146円
2021年
01月 18,906円
02月
※2019/12から2020/03は雪が降らなかったので平均的な冬はもっと電気代がかかるはず。
利点
- ガソリンスタンドまで灯油を買いに行かなくてよくなった
- ファンヒーターの灯油タンクに灯油を入れなくてよくなった
- ファンヒーターの近くだけ暖かかった→ヒートポンプ式温水蓄熱床暖房で家の中の室温がどこにいても殆ど同じ
不便
- 夜間料金と昼間料金の差が大きいので電気を使用する時間を気にするようになった。洗濯は夜・・・とか。
建て替え前後の水道料金の比較
過去8年間(2010〜2017)の平均→建て替え後
07月 34m3(8,609円)→22m3(5,657円) ▲12m3(▲2,952円)
09月 39m3(9,972円)→24m3(6,150円) ▲15m3(▲3,822円)
11月 34m3(8,379円)→21m3(5,409円) ▲13m3(▲2,970円)
01月 33m3(8,196円)→21m3(5,509円) ▲12m3(▲2,687円)
03月 29m3(7,160円)→18m3(5,149円) ▲11m3(▲2,011円)
05月 31m3(7,800円)→19m3(5,203円) ▲12m3(▲2,597円)
※金沢市企業局の水道料金の請求は隔月・下水道料金込
水道使用量がぐんと減ってる。原因は大便器の洗浄水(10L→3.8L)の節水化とキッチン水栓(水栓先端にハンドルがついているのでON・OFFしやすい)のおかげでしょう。9月の水道使用量が多いのはシャワーを浴びる回数が多いからだろうな。
建て替え前後の固定資産税
建物の固定資産税 建てた年(2019年)は無し、59,200円(2020年)
土地の固定資産税 34,800(2017年)→36,800(2018年)→38,800(2019年)→39,700円(2020年)
建て替えによる年間経費の増減
・光熱費 ▲58,705円
・上下水道費 ▲17,039円
・建物固定資産税 59,200円
・土地固定資産税 900
・駐車場 11,000×12ヶ月=▲132,000円
・火災保険 7,570円(建て替え前)→22,280円(建て替え後) 14,710円
--------------------------------------------
年間経費増減 ▲132,934円
駐車場代が必要なくなったのが大きい!
図面
「堀川町の住宅」施工関係者一覧
設計・監理 | -architect office- Strayt Sheep/長村寛行 |
構造設計 | 吉村建築設計室/吉村重紀 |
設備設計 | ジェーエス設備事務所/坂野真由美 |
電気設計 | ジェーエス設備事務所/東克美 |
施工 | (株)田村 |
電気設備・空調設備 | 斎藤電工 |
給排水衛生設備・換気設備 | 杉山設備工業(株) |
仮設工事 | 音頭金属(株)>STEEL(株) |
柱状改良工事 | 新井重機(株) |
コンクリート工事 | (株)まどか |
型枠 | (有)黒川建設 |
コンクリート納入 | 桜井生コンクリート(株)金沢工場 |
コンクリート圧送 | 石川圧送センター(株) |
基礎型枠解体搬出 | 天野建設 |
その他の工事 | 太陽興産(株) |
鉄筋工事 | 茂古沼(もこで)鉄筋 |
鉄骨工事 | 宇野製作所(株) |
取付 | IK工業 |
溶融亜鉛メッキ | (株)大野メッキ工業所 |
防水工事 | 北川瀝青工業(株) |
シーリング工事 | 宮岸シール |
石工事(玄関上がり框・巾木) | (株)河原市石材 |
石工事(1階床石貼り) | (株)まどか>(株)五條工業 |
木工事 | (株)鍋谷宅建 |
プレカット | 金沢木材協同組合 |
造作 | 荒金建築 |
板金工事 | (株)タケノ |
左官工事(コンクリート均し・伸縮目地) | (株)まどか>(有)林左官工業所 |
左官工事(内装壁塗り) | 宮内工業(株) |
木製建具工事 | 丸越木工(株) |
金属製建具工事 | 堀江硝子(株)>三協アルミ(株) |
ガラス工事 | 堀江硝子(株) |
ガラス | AGC(株)(2018/07旭硝子から社名変更) |
塗装工事 | 酒野塗装店(有) |
断熱工事 浴槽ウレタン吹付 | 辻興産(株) |
内装工事 ビニルクロス・ブラインド | (株)三納 |
ブラインド | 立川ブラインド工業(株) |
内装工事 建材納品 | (株)サンエス |
畳 | 中村製畳(株) |
家具工事 | MEN AT WORK |
家具工事(玄関下足入れ) | ウッディ・ミタニ |
ステンレス工事 | (株)社マコト |
床暖房 | キーサン |
外構コンクリート | (株)まどか>タマツフィールド3 |
解体工事 | (有)大山商店 |
解体 | 日解工(株) |
解体 | 小原商店 |
解体 | 銀河 |
解体 | 熊谷工業 |
足場 | (株)重昇 |
敷地測量 | トラバース>フジイチ |
地盤調査 | 新井重機>ジェイズ・リサーチ |
墨出し・杭芯出し | 大橋工ム店 |