2012年11月30日 Fri

「黒部の住宅・医院」

2012/11/30/11:15-16:15

現場事務所で打合せ

サッシュ打合せ
建て主・川岸均氏・魚谷利彦氏
全てのサッシュの性能を落とす必要は無いんじゃない?最低限をYKKにすれば?ってことで月曜日の定例まで再検討してもらうことになった。どうせ一ヶ月以上遅れているんだから数日結論が長引いたところで問題は無い。

別の問題が出てきた。
太田忠範氏・富崎茂樹氏・廣濱康成氏・川岸均氏・魚谷利彦氏
姉歯事件のあと消費者保護という名目で新築住宅を売るまたは建てるときに住宅瑕疵担保履行保険に加入しないといけなくなった。今回の場合は医院部分は関係ないが住宅部分は施工者がその保険に加入しないと施工できない。

その保険の担当者が・・・屋根防水に勾配をつけろ。設計通りゼロ勾配ならサンロイドDN工法ではなく、アーキヤマデのを使えという。サンロイドのはRC・鉄骨用だからだめという。アーキヤマデの資料を取り寄せると同じようにRC・鉄骨用となっている。違いがないじゃないというと回答しない。とにかくアーキヤマデじゃないとだめだという。私は木造下地でも100%の検査ができるように防水下にアルミシートを敷いている。通電したときに不良部があるとショートして穴があくのだ。そこにパッチを当てることで全面検査を可能にしている。だからフルフラットの屋根を安心してつかえるのだ。だいたい防水のプロが責任施工で施工して10年保証を出してくれるのに事務屋が何故文句を言うのかがわからない。防水施工者が保証を出してくれないなら仕方ないけど・・・。外壁はわざわざ凸凹のあるガリバリウム鋼板を使ってデザインを生かしながら凸部で通気をとっているのに、それじゃだめだ胴縁を流して通気工法にせよ。そうでないならアスファルトフェルトを張れという。いや、通気してるし・・・といってもダメだと言い張る。そのうちにサッシュにアスファルトフェルトをテープで留めよという、張り方を考えて持っていくと鍔付きの住宅用サッシュじゃないとテープが張りにくいからだめだ。ビル用サッシュだと保険に加入させないという。

私はこれまでの経験を踏まえて設計していてそれを保険屋にあれこれ口出しされる覚えはないのだ。ビル用サッシュを住宅用サッシュに変更すると大きい開口部が不可能となるので設計が全面的に変わってしまう。当然開口部の大きさが変わると確認申請も変更届、へたをすれば出し直しになってしまう。サッシュをビル用から住宅用に変更するかどうかは最終的に建て主夫妻の判断を待つことになる。設計図の通りでは保険に加入できないとすれば、もう一つの手段の供託金を納めるという方をとらざるを得ない。当然ながら建設会社は供託金を積むほど資金が潤沢にあるわけではなく(10年間資金を塩漬けにすることになるから)普通の設計に変更して保険に加入してほしいんだろうと思う。それなら設計者が自分の設計に責任をとるという意味で2000万円を積むことにする。ただ、私はそんなに貯金があるわけではないのでお金を揃えるために借りなくてはならない。また、10年の間に日本海建興が倒産するなどした場合に供託金が戻ってこなくならないように債権の優先順位を一位にできるか、また、本来は施工者が供託金を積むところを設計者から出すことが適正か・・・などの法律的な解決がつくのかを調べてもらわなければならない。

設計者が供託金(私にとってはとても大金で用意するためには当然利息など支払わなければならないので、その分は完全に損する)を積むのは自分の設計に対するプライドであって、保険屋にあれこれ口出しされるほど軽い設計はしていないからである。間違っても設計の仕事が儲かっているなどと思われては心外である。しかし、他人の住宅に対してそこまでしなくてはならないかという疑問もある。これについては家族との相談だ。ただ、時間が過ぎても困るわけで、もし保険に加入するならば住宅の基礎の配筋検査をうけなくてはならない。そのため、工事を進めながら方策を練るということはできない。供託金を積むなら検査はないので問題は無いがどちらにするかを早急に決める必要がある。まずは、日本海建興側で設計者が供託金を積むにあたっての問題点などを洗い出してもらう。これで設計の仕事に完全に興味を失ってしまったよ。標準品しかつくったらダメってことだもの。

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昨日のコンクリート打設後の養生を確認。塀天端はビニルシートで養生。


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ピット底盤の養生はブルーシートで。内部は2℃温度が高いそうだ。


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住宅部分の捨コンの養生。


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車庫の底盤の養生。