2012年03月25日 Sun

京都二日目

曇り時々雨・みぞれも降った。
ホテルマイステイズ京都四条紫織庵イノダコーヒー本店大江匡氏設計の細見美術館高松伸氏監修の東本願寺ギャラリーと視聴覚ホールを見学阿弥陀堂屋根の修復工事の現場見学京都駅10F「こけこっこ」で夕食金沢20:30

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京都でよく見かける町家の折りたたみ式の縁台

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縁台の裏側全体像


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縁台の軸受け部分


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縁台の脚部のロック金物


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紫織庵。大正建築。京都指定文化財の川ア家住宅。洋館部分を武田五一氏設計。


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道路側の間口10間。道路側に開口部を見せない。セットバックもしているし・・・これらを見ても他の町家とは一線を画しているのがわかる。今の僕たちが設計しそうなありかたが大正時代に・・・と考えるとすごい。予約して見せてもらう意味はあった。


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紫織庵のアプローチ


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アプローチ見返り


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客用の玄関は沓脱石から敷居までが高い。「敷居が高い」ってこういうことだって。


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左の玄関が使用人用。右が家人用。結局3つも玄関があるんだ。


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2階から洋間の屋上に出ることができる。祇園祭を楽しむためだそうだ。


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玄関脇の洋間(チークの間)。やっぱり大正時代の屋上からは雨漏りの痕が。


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折り上げ格天井とシャンデリア


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茶室の水屋


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茶室の床の間


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障子戸(貴人口)の左側の小さい入り口が茶室の躙口(にじりぐち)。給仕口から。


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点前座は台目構(だいめかまえ)。炉は出炉で右下側。逆勝手台目切。


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実際の明るさはこれより暗い


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書院の欄間


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2階奥の間の書院の欄間


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2階の洋間(鎌倉彫の間)


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小窓のステンドグラス


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欄間のステンドグラス


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2階洋間の照明器具


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和室のペンダント


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玄関側の縁側からの中庭の飛び石


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中庭座敷縁側からの中庭の飛び石。手前の大きいのが「沓脱石」。次が「二番石」。三番目からを「飛び石」という。これはジグザグなので「千鳥掛け」という配置。縁側の框戸の硝子は当時1000円だったとか、今の1千万円だとか。幅広の一枚板だから作るのが大変だったんだろうね。雨戸が無いので台風の時は板を当てて養生するのだとか。建ててから幸いなことにまだ割れたことが無いとご主人が仰っていた。


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奥庭(座敷と蔵の間の庭)へ庭師がアプローチする床下の通路


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座敷。手前側が中庭。正面が奥庭。その向こうに蔵がある。


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座敷の襖の引き手。何の花なのか・・・。


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奥庭


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細見美術館。各展示室へは勝手に入ろうと思えば入れるのでシールを渡される。曜日によって色が違うようだ。僕は手の甲に貼った。


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各展示室を結ぶ階段


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展示室は地下に向かって配置されているので段々下へ降りていく


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一番下にはイタリアンレストラン


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3階か4階(最上階)に茶室がある。

展示品は茶器や宗教関係の「和」もの。どちらかというと年配向けの展示が多い。なのに階段だらけ。展示室で和を見てから次の展示へ行くときモダンな吹き抜けを階段で移動する。展示を見ていた意識がぶつぶつ切られてしまうのが、なんとも・・・。ショップから出るドアは幅が60cmくらいだけど高さが3mくらいもあって重い。吹き抜けの上から見ていると杖を突いたおじさんが体重を掛けてようやくドアを開けて出たのだがすぐにイタリアレストランの外にある椅子に腰を下ろして休んでいた。凄く寒い日なのに。力尽きたんだなと思った。超和風の展示を見る層とイタリアンレストランを喜ぶ層も合わないだろうし・・・両方をターゲットにできると考えているのか?・・・でも、それはかなり無理がありそうだし。そういう意味でなんだかつじつまの合わないがっかり建築だった。


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昨日時間が遅くなって見学できなかったので東本願寺にもう一度。「菊の門」と「大寝殿」の間につくられた視聴覚ホールのトップライト。視聴覚ホールは地下に埋め込まれている。大寝殿側からトップライトを挟んで菊の門側をみる。


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もうちょっと大寝殿側に寄ったアングル


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大神殿前の広場と「ギャラリー」の建物は塀で仕切られて視線から消されている。


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ギャラリーの階段。地下へ降りていく。


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途中の見下ろし台から視聴覚ホールのホワイエを見下ろす


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ホワイエまでのスロープを見下ろす。右が視聴覚ホール。


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スロープを折りながら見下ろし台を見る。左が視聴覚ホール。


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視聴覚ホールの中


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ホワイエへのスロープの下。地下3階。


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妹の奈美の娘(れいな)。細見美術館のシールをおでこに貼って喜んでる。麻呂か!


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「阿弥陀堂」の屋根の修復工事の見学。法要など大きなイベントがあるときは見学ができるらしいが普段は無理。母の知人の紹介で見せてもらえることになった。ヘルメットとマスク着用で案内していただく。1985年(明治28年)完成。2004から2008年の御影堂の素屋根をスライドして阿弥陀堂の工事で使っている。現在瓦を取り外し中。5月半ばくらいまでで瓦を撤去する予定だとのこと。今見えているのは野地板。


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阿弥陀堂屋根の後ろ側


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こちらが修復の終わった御影堂の破風。軒先ぎりぎりにステージが設けられていて、この高さから近くで見ることができる。錺(かざり)金物がとても美しい。


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こちらが修復中の阿弥陀堂の破風


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こちらは御影堂の鬼瓦


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今回撤去した阿弥陀堂の鬼瓦のフレーム。かなり腐ってる。麻呂もヘルメットを・・・。


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解体された鬼瓦。3.5トンだって。重っ!


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とりはずした凍害を受けている瓦。8割が凍害を受けていたとのこと。


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御影堂の裏側に軒の高さで仮設通路延びて加工場まで続いている。それでいい高さから御影堂の屋根を見ることができた。棟の鬼瓦の高さと棟の高さを比べると棟の高さがわかる。


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御影堂の裏側。大屋根の雨水が裳階(もこし)の屋根に落ちて瓦が痛むのを避けるために本瓦葺きの上に二重に平瓦を葺いている。阿弥陀堂は裳階がない単層入母屋造りなのでこういう部分は無い。凍害を受けていなかった瓦は裳階の上部(大屋根の軒下で使われているとのこと。ちょっと色の違うヤツがそれ)


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将来の修復工事のためにケヤキを植えよう・・・ということでケヤキの種を配っているらしい。でも、ケヤキを植える庭がある人なんてそうはいないぞ。それに建材として使うには100年以上かかるし・・・次かその次の世代くらいまで頑張ってもらわねば。種はいただいたけどうちは次の世代がいないし・・・。


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案内して下さった方。若い可愛い方でした。常に数珠を持ってた。


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京都駅で食事をしようとエスカレーターに。麻呂はまだシールを貼ったまま。


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寒かった。雨が降ったり晴れたりみぞれが降ったりと変な天気だった。