2010年11月05日 Fri

慣行栽培

一般の農家が行っている栽培時に農薬を撒く回数や化学肥料の使用量は地方自治体が決めている。その指針に沿って栽培することを「慣行栽培」という。石川県の場合は『石川県における「農林水産省特別栽培農産物に係る表示ガイドライン」に関する化学肥料・化学合成農薬の使用の慣行レベル』に示してある。

たとえばショウガを例にとると・・・高知産の生姜はブランドとして有名。高知県の慣行栽培の基準でショウガを見ると露地栽培で、なんと30回農薬が使うことになっている。ショウガの栽培期間は北陸では6月~11月までの6ヶ月間だが、高知県では8ヶ月と書かれている。8ヶ月で30回だと一週間に一度は農薬を使っていることになる。ところが石川県だと同じ慣行栽培での農薬使用は7回となっている。「減農薬」として販売できるのは慣行栽培の半分の回数と決められている。高知県産の減農薬(実は農薬15回)のショウガと石川県産の慣行栽培(7回)のショウガが並んでいた時、消費者はどちらを買うでしょう?同じ価格なら減農薬って書いてある方に手がのびるんではないでしょうか?その消費者は減農薬の方が気持ち的に安全だものね・・・というのが選択基準のはず。実は逆に高知県産の減農薬の方が石川県産の慣行栽培の物より倍以上農薬を使っているのに・・・。現在の農業政策の矛盾はこういうところにもあって、そういう矛盾を消費者に伝えないことが、農政に関わる人達を信用できない理由だ。これは農薬が是か非かとは別の次元の問題なので非常にまずいと思うのだ。野菜の栽培方法を調べているうちにこういう矛盾に気付いてしまって、ある意味知らない方が幸せかもと思ったりもする。

作物の種類ごとの農薬散布の回数を見ていくだけで気持ち悪くなってしまう。「ダイコン・・・19回かよ・・・ハクサイ・・・ちぇっ20回か。ブロッコリーもキャベツもすごいよなぁ。確かに虫がいっぱいつくもんなぁ。ネギなんてハウスの中で28回って!!!。おおっキュウリやトマトもすごいじゃん。サツマイモなんて放っておけばいいのに、それでも8回か・・・ナスも放りだしっぱなしでいいのに・・・何っ36回か。薬漬けだな。なんだ果物はもっとすごいのか・・・桃・・・40回って」

そうなると自分で作るしか安心できないわけで・・・気付いたら量はとにかくとしてもキャベツ・サトイモ・ジャガイモ・サツマイモ・人参・ナス・ブロッコリー・絹サヤ・ソラマメ・スナックエンドウ・ミョウガ・タマネギ・バジル・長ネギ・アスパラガス・落花生・ショウガ・カボチャ・ピーマン・枝豆・ゴマ・キュウリ・ダイコン・ハクサイ・ニンニク・パセリ・ニラ・シソ・椎茸・クリタケ・・・を作ってた。年をおうごとに作る野菜の種類がどんどん増えていって、ネットで慣行栽培などの基準が公開されているお陰で健康的な食生活を送れるようになってしまった。ネットがない時代だったらこういうことさえ知るチャンスがなかったもん。