1999年06月05日 Sat

福島の建築

山形市で表彰式→福島県立美術館


福島県立美術館
福島県福島市森合字西養山1番地
大高建築設計事務所
鹿島建設1984.06竣工
SK1984/10/P175

ちょうど私が事務所に入ったときに現場が動いていた。僕は今まで何度か観ているのですが、和泉が観たことないので今回行くことにした。近頃の美術館は綺麗にできているけど、この美術館のようなダイナミックさに欠けると思う。美術館にダイナミックさが必要か ? という疑問もあるけど、大谷研究室の金沢工業大学みたいな雰囲気を持った建築が少なくなりつつあるのではないかと感じるんだな。時代の流れに合わないのかもしれないけど、私はこういう迫力のある空間が好きだ。千葉の文化会館のエントランスホールでも同じことを考えたことを覚えている。ちょうど、正面部分の石本建築事務所がやった、福島県立図書館との接続部分の屋根の改修工事をしていた。

今はやりの軽い感じの美術館からみると「重厚長大」超弩級戦艦って感じの一世代前の美術館デザインかもしれない。しかし、エントランスホールの殆ど何もない空間を造るということは、簡単なことではない。「ここ、もったいないから何か展示しようよ」という意見が出てもよさそうなところを説得したのだろうか。最近は建築の中にこういうゆとりのある空間が少なくなっているように思える。

この美術館は、新幹線のホームからも見える。アクセスのいい街の中に自然が一杯の敷地を用意できたことに驚ろくね。ここ以前に何かの施設が建っていたのだろうか ? 大高事務所にいながら、そんな疑問を持ったことがなかったことがちょっと恥ずかしい。

アンドリュー・ワイエスの「そよ風」や斉藤清さんの暖かい感じがする冬景色の作品があることと、展示室をぐるっと回ってくると、エントランスホールの吹抜の奥側に出てくるという展示室配置は何度きてもいい。 エントランスホールは、撮影OK

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美術館全景


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エントランス。右手に池をはさんで図書館がある。後ろは「信夫山」。


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エントランス正面


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エントランスホール


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右側のスロープを上がって展示室へ行き、左手奥に戻ってくる


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スロープ上り始めからエントランス方向を振り返る


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スロープの踊場から玄関方向を見る


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休憩室


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中庭


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屋根


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屋根と屋根がぶつかる谷部分。屋根の長さの差を45゚でのばしてやる得意技。


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企画展示室受付


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スロープの花崗岩(稲田石)の腰壁とタモの笠木の取り合い