2009年11月01日 Sun

新聞

昨日で新聞をとるのをやめた。
毎日食事の度に新聞を広げて隅から隅まで読むのが好きだった。学生の頃から新聞を購読していたので読まないでウェブで済ますことができるのか・・・やってみたら「あれは無くても平気」になってしまうのか。

最近、老眼が進んで活字を読むのがちょっと苦痛になってきたのも理由の一つ。読む前にピントを合わせる・・・という手続きを踏まなくてはならないのが面倒なんだなぁ。遠近両用のメガネを作ればいいんだけど、そうなると高齢者の仲間入りをするようで。現実から眼を背けたいってところか。

物心付いてから家を出るまでは北國新聞だった。それが金沢では普通だった。大学に行って一人暮らしをするようになると、いろいろな新聞を読んだ。大学は愛知県だったからよく勧誘に来た中日新聞が最初だった。そこころはどこの新聞でも「洗剤を付けるから一ヶ月でもとってよ」がオッサンの決まり文句だった。読売・毎日・朝日を購読した。東京で就職してからは経済新聞をとっていたこともある。その頃はテレビを持っていなかった(見る時間がなかったので)から、経済以外の記事は弱すぎて世間に遅れるような気がして一年ほどでやめた。帰省すると実家の北國新聞を見るのだが・・・あの新聞の場合「読む」ではなく「見る」に相応しい内容で、読むところがないのだ。地方新聞の存在理由って慶弔を知るためと折り込んである広告が目的らしいから仕方ないんだけど。

独身生活の終わり頃から新聞は朝日新聞に決めた。
球団を持っているところはパス。野球が好きな人ならいいんだろうけど。経済新聞は上に書いたように世間の記事にうといのでセカンドカー的に購読しないとダメで、そこまでの経済力はないからパス。毎日はそこころ使っていた「活字」・・・今で云う「フォント」が嫌いだった。活字でそれほど違うかと思うだろうけど、随分読みやすさに差があるんだなぁ。

というわけで、消去法に近いのだが、方向が僕に合っていたのかずっと朝日新聞を読んできた。何年か前から、記事の方向に違和感を感じるようになっていたのだが、インターネットが普通になってくるとそれが加速されてしまった。決定的なのは記事に初歩的なミスが多くなったこと。プロとしてどうよと顔を見たくなるような・・・。

2009/10/02/10版-9面に『耐震基準見直し強化すすまぬまま・・・』
9月29日と30日ににサモア沖地震とスマトラ島沖地震が続いておきたのをうけての記事だった。その文章のなかに・・・

その多くは鉄筋を使った梁などがなく、れんがを積み上げてすきまを
セメントで埋めただけの「耐震性ほぼゼロ」(専門家)の家だった。


・・・という、この数十文字の文章の中に大きな間違いが三つも。「鉄筋」については、レンガ造(組積造)のことを書いているので、「鉄筋の梁」は間違いで「鉄筋コンクリートの梁」が適切だと思う。平屋の場合は「鉄骨造の梁」もありうる。何れにしろ鉄筋で梁を造るのは考えられない。「セメント」についてはあきらかに「モルタル」のことを指していると思う。セメントは材料の一つ。モルタルは砂とセメントと水を練ったものでありれんがを積むときはモルタルを使用する。「耐震性ほぼゼロ」・・・耐震性がゼロというのは大袈裟であって耐震性が低いと書くべきではないか。この言葉の後ろに(専門家)の言葉と書かれているが、どうせ専門家に聞くならば文章を構成する用語をまず教えて貰うべきではないか。また、文章を書いた後専門家のチェックを受けるべきではないか。

地震報道の度に感じることなのだが、あまりにもこういう低いレベルの用語の間違いが多く苦笑することが多い。こういう専門性のある記事の場合、チェックする人材がいないのか、またはチェックする気もないのか不思議なのだ。土木・建築分野でこのようなレベルの間違いが多いということは、経済・医学など他の大切な分野においても同じような『ま、だいたい意味が通ればいいや。』くらいの記事として新聞を作っているのかと勘ぐってしまう。そういうイラッとくる文章が多くなってきたように感じるのだ。それで朝日新聞社ウェブサイトの新聞の問い合わせコーナーへ用語について送って随分経つけど音沙汰もないので購読を10月一杯でやめた。

それなのに・・・それなのに、今日の朝、新聞が入っていた。 おいっ !