2006年11月03日 Fri

審査委員長

第12回「わたしの住みたい家」児童画コンクール表彰式
10:15→10:45-12:00スカイホテル-13:35

審査講評 (新聞用原稿)

今年応募された作品は815点でした。ずらりと並べられた色彩豊かで夢のある絵は、自分がその年齢の時に描いていたものと比べて完成度が高くワクワクしました。「家」だけを描くのではなく、生活スタイルや家をとりまく環境にまで踏み込んだ作品を見ていると、設計という私の仕事とかわらないような気がしました。

偶然にも、花や木がそのまま家になっているアイデアが5点選ばれましたが、それぞれに個性的でした。吉田美佳子さんの「木の家」は、ぐっと上に伸びる勢いを感じさせ、枝を結ぶハシゴを登ってみたくなります。西村賢人さんの「大きな木造マンション」は、幹の太さと絵からはみ出すまで茂った葉と飛んでいく風船の配置には、絵本の表紙のような美しさがあります。

全てを描かずに想像させるという心憎い絵もありました。島村海南江さんの「きれいなちょうと花の家」は、懐石弁当を思わせるように部屋が花びらのように並んでいます。中心の穴からはしごが掛かっていて、降りていくとどこにでるのだろうという期待感があります。倉田雅也さんの「土の中のハロウィンじょう」では、歩く人の脚だけが上の方に描かれることで、地上と地中をあらわしているのはうまいですね。迷路のような通路があり、地下の川で釣りもできるようでいかにも楽しそうです。

大里祐也さんの「カラフル・カブトの家」は大木の上から実のように部屋がぶら下がっているのが面白く、何といっても美しい色使いがみごとです。

みなさんの絵全てにコメントできないのは残念です。惜しくも賞に選ばれなかった中にもすばらしい絵が沢山ありました。これからも楽しく絵を描き続けてくださいね。