1992年10月31日 Sat

兵庫県の建築

金沢04:15→敦賀IC05:45(3,000円)→出石町08:30
09:30出石町伊藤美術館・弘道小学校
10:30出石発→鬼瓦公園→年輪の里→西脇市岡之山美術館→姫路文学館→ホテルサンルート姫路
朝食1,000
伊藤美術館500×2・絵はがき400
ランチ(カレー)2,103
西脇市立美術館300×2・絵はがき600
滝野社から福崎600
姫路文学館500×2
ガソリン416km・32L(13km/L)3,856
夕食1,100
夜食300
本840
コンタクトケース720

出石町立伊藤美術館設計 宮脇檀建築研究室
施工 川嶋工務店
兵庫県出石郡出石町内町98
竣工 1989/01

出石の街は朝早くから道路をほうきで掃くシャッシャッという音がとても気持ちが良かった。偶然入った喫茶店のコーヒーはおいしかったけど、女の子の愛想は全くなし。ロボットか ? 金属的な応対は、この街に似合わないんだけど。 

宮脇氏の建築を見学することは稀なのですが、ベンドキャップに庇が付いていたりと細かいところに神経をくばったまじめな設計だなぁという印象でした。設計は、はりきりすぎず、この街に合っているように思えます。 換気扇の音がうるさいことや排気フードがトップライトから飛び出しているのが気になりました。 例えば「これは誰の設計 ?」と聞かれたときに答える自信はありません。内部の家具や階段手摺を観ると作家だろうなとはわかるのですが・・・。もう少し数を観ないと特徴がつかめません。

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伊藤美術館全景


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柱脚部納まり

出石町立弘道小学校
設計 いるか設計集団,神戸大学重村研究室
施工 川嶋・川見・徳網JV
兵庫県出石郡出石町東條寺町345
竣工 1991/05

壁のない渡り廊下で特別教室を繋げて、全体として、学校の中を探検するような感じで歩き回ることができる。こういう建物って子供にとっては楽しいだろうなと思う。

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出石町立弘道小学校


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特別教室の屋根が町並みのように見える

大江山鬼瓦公園
設計 小林章男・山田脩二・都市建築綜合研究所
施工 河田建設・河守工業・杉本建設
京都府加佐郡大江町河守285
竣工 1990/03

なにもかにも鬼です。酒天童子伝説から鬼の町として村おこし。各地から鬼瓦を集めて駅前を公園にして展示してあります。駅からアプローチする場合は、いいとして、道路からの場合、ひとかわ入ったところにあるのですが、安っぽい、まさにスキー場のペンション的な商店が並ぶ裏手に位置しています。町のパンフレットには、その商店をさも、行くベシ的に書いてあるのが、また最悪。重厚な鬼瓦と安っぽい商店の白い外壁のペラペラさの差はまた、ある意味面白いとも思うが、悲しい。これが日本の小さい町の村おこしの実体なのでしょう。
鬼瓦はできも素晴らしく、観る価値はありますが、それを活かす方法が違うのではないかと感じて首を傾げながら帰ってきました。人が集まる工夫やそれを利用する工夫をもっと他の町へ行って勉強してくる必要があるのではないでしょうか。 
鬼瓦を取り付けるために大きい屋根を造って、鬼瓦だらけの屋根にしてしまったは、まぁいいとして、がらーんとしたその屋根の下はどうするんだ ? 休みの日には市でも開くのでしょうが、ふだんのこのもの悲しさ。 
全国からこれだけ集めておきながら、コレクションとして写真集でもあるのかと思えばゼンゼン ! INAXの本でも読んでソフトを勉強してもらわなければもったいない。読み返してみると、ボロクソですね。でも、鬼瓦はいいんですよ。

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電気ハンドホールの蓋


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散水栓ボックス


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鬼瓦の展示場

兵庫県立丹波年輪の里
設計 総合計画機構
施工 和以貴建設・富島建設
兵庫県氷上郡柏原町田道02-3
竣工 1988/03

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日曜日に子供と一緒に行けば一日過ごせるような施設です。建築的に取り立ててどうこうは無いのですが、施設内の案内板がアイアンクラフトで造ってあるのが珍しくて・・・。ただ、バックが自然のため誰も気付かないのがもったいない。

西脇市岡之山美術館設計 磯崎新アトリエ
施工 大林組
竣工 1984/05

私が、就職したくらいに完成した美術館です。しかし全くデザインとしての古くささは感じません。今でも十分通用するオシャレな作品ではないでしょうか。内部の真ん中にあるブルー系統のタイルを貼った部屋は美しくて楽しい。残念なことに、管理が今ひとつ行き届いていなくて、掃除不足なのと、せっかくの部屋がまるで倉庫のように扱われていること。瞑想室なんてユニークな部屋も埃がいっぱいで全く死んでいる。まぁ、掃除が行き届いていてもここで瞑想する気になるかは考えものだとは思うけど・・・。瞑想する部屋なら安藤氏の方がうまそうだな。

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正面


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右に飛び出ているのが瞑想室

姫路文学館
設計 安藤忠雄建築研究所
施工 竹中・吉田組JV
兵庫県姫路市山野井町84
竣工 1991/03

いつもどおり美しいコンクリートの建築です。例えば用途や敷地によってプランや見え方が殆ど変わらないのはどうしてでしょうね。住宅メーカーは基本プランをどういう敷地にもあてはめていますが、それとの違いは何かと思ってしまうのです。いいものはいい ! と言われればそれまでなのですが、基本的な違いは無いように思えるのです。大きな違いは「質」でしょうけど・・・。 

そういう風に疑問に思いながらも、また観に行ってしまうのはやはり魅力のある建築を創っているということになるのでしょうが・・・。どうせ、また同じだから・・・と毎回思うのですが、近くに行けばとりあえず見ておかなきゃと安藤氏の建築に足が向くのです。ふっしぎーだなぁ。

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案内板


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ここでは打放しではなく間知積みの壁に沿ってアプローチします。打放しよりもなんとなく文学的に感じてしまいます。


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このアプローチは壁の高さといい、幅といい気に入っています。いつもの打放しの壁のアプローチの壁はちょっと高すぎるように感じていたので・・・。

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エントランス


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屋上のトップライトの納まり 
これって、かなりヤバイと思いませんか。本当に雨が漏らないのでしょうか ? 竹中工務店がやっているので多分自信があるのでしょうね。奥の方に止水ゴムがガラス越しにうっすらと見えますが。


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ガラスとコンクリート天端の納め。うーむ。こわーっ ! ガラス小口をコンクリートの溝に突っ込んでシールか・・・。